ゲームモード
Minecraftのゲームモード(Game mode)について解説する。
概要[編集 | ソースを編集]
ワールドを作成してゲームを開始する際、ゲームモードを選ぶ必要がある。ゲームモードによってプレイヤーが可能なこと・不可能なことが異なっており、多様なゲームプレイが楽しめる。
ゲームモードの一覧[編集 | ソースを編集]
サバイバル・ハードコア・クリエイティブ・アドベンチャー・スペクテイターの5種類のゲームモードが存在する。
サバイバル(Survival)[編集 | ソースを編集]
プレイヤーにHPがあり、建物を建てたりアイテムを作ったりするのに素材集めが必要な生活感重視のモード。
ダメージを受けてHPが尽きてしまうと死亡する。死亡しないためには食料やポーションなどを使ってHPを回復する必要がある。
しかしゲームオーバーの概念はなく、死亡しても何度でもリスポーン(復活)して遊ぶことが出来る。
最も標準的なゲームモードで、実況動画もサバイバルモードでプレイされていることが多いだろう。
Javaハードコア(Hardcore)[編集 | ソースを編集]
基本的にはサバイバルモードと同じだが、死亡するとリスポーンすることができず、ワールドを削除するか、スペクテイターモードに変更するかのどちらかしか選べない。HP管理に気を遣いながらプレイすることが求められる、上級者向けのゲームモードである。
このゲームモードでは、体力のハートが筋の入った独自アイコンとなっているほか、難易度がハードに固定される。
また、ワールド生成時にコマンド・ボーナスチェストをONにすることもできない。
Bedrockにはこのゲームモードはない。
クリエイティブ(Creative)[編集 | ソースを編集]
プレイヤーが無敵になり、全ブロックを好きな数だけ使用できるようになる。
空中を飛行可能であり、全ブロックを一撃で破壊できるなど、サバイバルモードのようなゲーム性は持たない。
建築物の作成・動作・実験検証が中心の、他のゲームでいうところのサンドボックスモードに相当するゲームモードである。
詳細は以下の通り。
- Eキーを押すと、アイテムの一覧がタブ形式で表示される。
- アイテムをクリックして入手し、下のホットバーに置いて使用する。
- ⇧ Shiftを押しながらクリック、又はマウスホイールでクリックすると1スタック分のアイテムが引き出せる。
- タブを切り替えるとサバイバルモード同様のインベントリを表示することができる。
- サバイバルモードと異なりクラフト枠はなく、アイテムを消去するためのボタンがある。
- ホットバーに入れたアイテムは、いくら設置・使用しても数が減らない。
- チェスト等に収納したり、作業台でクラフトしたりした場合はサバイバルモード同様に減る。
- 道具や武器防具等の耐久度は一切消費されない。弓やクロスボウは矢がなくても打てる。
- 左クリックで全ブロックが即座に破壊できる。
- プレイヤーが破壊したブロックはアイテム化しない。
- TNTなどで自然に破壊されたものはアイテム化する。
- 拾ったアイテムはインベントリに保管されるが、インベントリに空きがない場合には消滅する。
- 剣を手に持っている場合はブロックを破壊できない(PvP等の検証時誤爆防止用?)。
- spaceキーを2回連続で押すと飛行モードに移行する。
- 解除するときは再度2回連続で押す。
- spaceキーで上昇、⇧ Shiftキーで下降。地面に付くと自動解除される。
- spaceキーを押している間は、飛行中でも下降することなく⇧ Shiftを押せる。
- 原則としてダメージは無効。
- Javaでは岩盤下の奈落に落ちた場合、および/killコマンドを使用した場合のみ死亡する。
- 基本、モンスターはプレイヤーを攻撃しない。エンドに自然出現するエンダードラゴンはプレイヤーを攻撃しようとするが、ダメージは与えない。
- 体力ゲージ・食糧ゲージ・酸素ゲージ・防具ゲージは表示されない。
- Javaver1.14.4までは食料を食べることもできなかった。現在は食べられる。
- エンチャント・金床で経験値を使用しない。
- 生物を出現させるスポーンエッグ、コマンドの使用を支援するコマンドブロックなどの特殊なアイテムが使用できる。
操作については操作方法も参照。
アドベンチャー(Adventure)[編集 | ソースを編集]
サバイバルモードと似ているが、ブロックの設置や破壊は基本的に一切できない。
CanPlaceOn、CanDestroyのNBTタグをアイテムに指定することで、それぞれ特定のブロックの上に設置、または特定のブロックのみを破壊可能になる。
Javaver1.4.2~1.7.10では、ブロック設置は自由、また適性ツール(例:原木に対して斧)によって破壊が可能であった。
その性質上、配布ワールドにおいて使用されることが多いゲームモードである。
スペクテイター(Spectator)[編集 | ソースを編集]
その名の通り、観客モード。ゲーム内への干渉が出来ない代わりに、様々な方法で閲覧ができるようになる。
プレイヤーは見えなくなり、ブロックの設置や破壊が出来なくなる上にアイテムを拾ったり使ったりする事も出来なくなる。
また常に飛行状態となり、ブロックをすり抜けるので地面に降り立つ事も出来ない。
更に新たなMobがスポーンしなくなり、デスポーンもしなくなる。
また、Mobに向かって左クリックするとそのMobに取り憑く事が出来る。
Mobに取り憑いている間はそのMobの視点になり、普段とは違った世界を楽しめる。
ワールドタイプでデバッグモードを選ぶとこのゲームモードで固定される。
- 一部のMobに取り憑くと視界に変化が起きる。
- クリーパーに取り憑いた場合は見える物全てが緑一色になる。
- エンダーマンに取り憑いた場合は見える物全ての色が反転する。
- スパイダーに取り憑いた場合は若干視野がボヤけ、目に入るものが五重に見える。視野も高くなる。
- ケイブスパイダーは基本的にはスパイダーと同じだが、視界が少し赤みがかる。
Bedrockでは、ver1.19.50より導入された。
ゲームモードの変更[編集 | ソースを編集]
ゲーム内で変更する方法[編集 | ソースを編集]
ワールド作成時の変更[編集 | ソースを編集]
ワールド作成時に、サバイバルモード・クリエイティブモード・ハードコアモードのいずれかのゲームモードを選択する。
スペクテイターモード・アドベンチャーモードを使用したい場合には、(デバッグモードを利用する場合を除き)以下のいずれかの方法で変更する必要がある。
コマンドを使っての変更[編集 | ソースを編集]
/gamemodeコマンドを使ってゲームモードが変更できる。
- ゲーム中にTキー(チャットキー)を押しチャットウィンドウを表示もしくは/を入力する。
- チャットウィンドウにJava/gamemode <ゲームモード>もしくはBedrock/gamemode <略記号>と入力。
- Javaサバイバルなら「/gamemode survival」、クリエイティブなら「/gamemode creative」、アドベンチャーなら「/gamemode adventure」、スペクテイターなら「/gamemode spectator」。
- Bedrock・Javaver1.12.2までの場合、サバイバルなら「/gamemode 0」or「/gamemode s」、クリエイティブなら「/gamemode 1」or「/gamemode c」、アドベンチャーなら「/gamemode 2」or「/gamemode a」、スペクテイターなら「/gamemode 3」or「/gamemode sp」。
- Javaコマンドとその引数はTABキーで自動補完されるので、「/g」を押した後にTAB、「s」や「c」を押した後にTABと入力するだけでも補完によるコマンド入力ができる。
ここで変更してもファイル選択画面ではワールド生成時に選択したモードが表示されるので誤解しないように。
また、ハードコアモードはコマンドでは変更できない。
Javaゲームモードスイッチャーによる変更[編集 | ソースを編集]
ve1.16から、コマンドの使用権限がある状態で、F3を押したままF4を押すと、画面中央にGUIが表示される。その状態でF4を適当な回数押してゲームモードを選択し、F3を放すとゲームモードが変更できる。
この方法でもハードコアモードには変更できない。
セーブデータを直接書き換える方法[編集 | ソースを編集]
ゲームモードは、level.datファイルのGametypeタグに保存されている。
GameTypeタグの値とゲームモードの関係は以下の通り。
値 | ゲームモード |
---|---|
0 | サバイバル |
1 | クリエイティブ |
2 | アドベンチャー |
3 | スペクテイター |
また、同じくlevel.datファイルのHardcoreタグの値が1のとき、ハードコアモードとして扱われる。
この2タグを直接編集すれば、ゲームモードを変更することができる。
ただしもともとハードコアモードでなかったワールドにはHardcoreタグがない場合がある。
NBT編集ツールを用いた方法[編集 | ソースを編集]
下記のバイナリエディターを使用した方法よりは安全だが、操作を誤るとワールドが開けなくなる恐れがあるので注意。
- ツールNBTExplorerをダウンロードし解凍。
- NBTExplorer.exeを起動。
- savesフォルダーから変更したいワールドのフォルダーを開く。
- NBTExplorerツリーにあるlevel.datを開き、さらにDataタグを開く。
- GameTypeタグ・Hardcoreタグをダブルクリックして値を変更する。
- 変更したらEnterキーを押す。
- ツールバーのフロッピーディスクアイコンをクリックしてセーブデータに変更を書き込む。
NBTを直接書き換える方法[編集 | ソースを編集]
上級者向け。初心者にはツールを使った方法をお勧めする。
- 操作ミスなどに備えて、level.datのコピーを保存しておく。
- level.datをgz対応のアーカイバ(7zipやExplzhが利用できる)で解凍すると、levelというファイルが出てくる。
- levelファイルを適当なバイナリエディタで開く。
- バイナリエディタの文字列表示を見ながらGameTypeの文字列を探す。バイト列では 47 61 6D 65 54 79 70 65 である。
- その直後4バイトがGameTypeタグの値に相当する。この値を変更する。(例えばサバイバルモードにする場合は 00 00 00 00、クリエイティブモードにする場合は 00 00 00 01に書き換える)
- バイナリエディタを保存して終了する。
- 保存されたファイルがlevelというファイル名であることを確認。違う場合はファイル名を変更する。(自動的に作成されることがあるバックアップファイルと間違えないこと)
- levelをlevel.datという名前でgz圧縮し、元のlevel.datを上書きする。